オススメ本テーマまとめ
ちょっと脱線。陶芸がテーマのコミック

update:2019/08/09

次の朝ドラ「スカーレット」は、信楽の女流陶芸の先駆け的存在・神山清子さんの半生を元に作られるとか(註:2019年)。
…しかし、あまりこの作家さんのことは知らないんですよね。正直言えば、作品そのものより、田中裕子が主演した映画『火火』のほうが有名ではと思ってしまう。。。東京で個展など見る機会はまず無い方ですしね。これを期に誰か企画するかなぁ。
朝ドラのほうは、どのように脚色されるのかは知りませんが、陶芸より、さらに有名になった活動の「骨髄バンク」とかのほうが、フィーチャーされそうな予感もするし。。。

まぁ、それはともかく。
現在は聞くところによると、美大の陶芸科など、圧倒的に女性が占めると聞きます。しかしながら、現実の陶芸界はまだまだ男性の世界。といっても、それは陶芸に限ったことではありませんね。しかし、素晴らしい女流陶芸家もたくさん活躍していますので、神山さんの若い頃に比べれば格段に良い時代になったのだと思います。

さて、ちょうど世間は夏休みということもありますので、知る人ぞ知るの女性が陶芸の世界に飛び込んだ漫画がありますので、今回は脱線的にご紹介します。
(ちなみに、筆者の愛読書ではけっしてありません。。。まぁ、楽しくさらっと読んだ程度ですが)
 
 
『緋が走る』全15巻
 原作:ジョー指月、作画:あおきてつお
90年代に連載され、テレビドラマにもなった人気漫画。続編『美咲の器-それからの緋が走る-』もあります。
舞台は萩焼。亡き父の遺志を継ぎ、陶芸の世界に入る女性の話です。

緋が走る 1巻


 
 
『ハルカの陶』全3巻
 原作:ディスク・ふらい、作画:西崎泰正
2011〜12年に連載され、映画化もされています。
舞台は備前焼。備前焼の工程ががっつり描かれていて、興味深いです。こちらも、陶芸家を目指す女性が主人公。

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『へちもん〜信楽陶芸日記〜』1巻〜
 著:山珠彩貴
第1巻が刊行されたばかりの“陶芸女子”漫画。舞台は信楽焼。
JK陶芸家と、陶芸家志願のイギリスのお嬢様の話…コメディです。

へちもん~信楽陶芸日記~ (バンブーコミックス)


 
 
以上3冊です。再度書いておきますが、漫画で本格的な陶芸の知識を求めないでくださいね。
でも、例えば、ハルカの陶で、伊部の駅前が描写されるだけで、マニアはなんだか楽しくなったりは
しませんか?
 
(2023年加筆修正)
 
追記。。。おまけの1冊。

『へうげもの』全25巻
 著:山田芳裕
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞や手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した、大人気漫画でしたから、ご存じの人も多いですよね。
こちらは本稿のテーマである「女性の陶芸」からは離れ、古田織部の話ですが、茶の湯のこと、やきもののことなど、想像を膨らませながら、桃山時代の陶磁器のことは描かれており、興味深いと思います。なかなか大胆な創作です。

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