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2018/11/02  category:窯見聞録
近現代(1)

窯の話も近現代まで来ました。まずは、文明開化の話からです。 江戸時代の約250年間というもの、「窯」に関しても劇的な変化はなく、用途や土地の状況によって、多少の構造やサイズの違いはあるものの、登窯(のぼりがま)という、土 […]

2018/10/27  category:窯見聞録
近世 (2)

前回は割竹式登窯の登場を書きました。しかし、その窯の形式は九州に留まってあまり広がらず、同じ登窯でも別の構造のものが登場します。これが、「連房式登窯(れんんぼうしきのぼりがま)」です。 連房式登窯は全国各地の窯業地に広ま […]

2018/08/03  category:窯見聞録
近世 (1)

今回はやきもの戦争以後の窯の話です。 このエッセイでも時々でてくる「やきもの戦争」。豊臣秀吉が行った文禄・慶長の役(1592〜93, 97〜98)の別名です。当時、茶の湯における侘び寂が盛んになるにつれ、戦国武将の間でも […]

2018/07/27  category:窯見聞録
中世

さて、窯の話は、大量生産へと進む、中世窯へと移っていきます。 鎌倉・室町時代と進むにつれ、庶民レベルまで陶器が使われるようになります。やきもの史における中世の三大器種が壺(つぼ)・甕(かめ)・擂鉢(すりばち)です。どれも […]

2018/07/25  category:国宝のやきもの
先史

前回は「国宝のやきもの」として、近世の野々村仁清を紹介しましたが、今回はぐっと遡って、日本の先史時代。 1万年の縄文時代に、弥生、古墳時代(科学的には先史時代の終焉の定義は難しいので、便宜上とします)のやきもののうち、国 […]

2018/07/20  category:窯見聞録
古代から中世へ

さあ、窯の話を続けましょう。まずは平安時代です。 前回に引き続き、穴窯によるやきものが作られ続けていましたが、変化が見られてきます。単純な自然斜面によるトンネル状の窯という構造は基本的に変わりませんが、どんどん需要が高ま […]

2018/07/18  category:陶芸を見る!美術館へ
滋賀県立陶芸の森

陶芸専門美術館を紹介する第2弾。 ・・・当面は、有名ドコロをせめていきますね。 さて、前回が関東圏だったので、今回は関西圏。 滋賀県立陶芸の森 陶芸館 滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7(滋賀県陶芸の森内) まずは、ロケ […]

2018/07/13  category:窯見聞録
古代 (2)

では、前回に引き続き、古代の須恵器の窯の話。代表格である陶邑窯跡群について、発見されている構造などをみていきましょう。 大阪にある陶邑窯跡群は、1000基以上あったと推定され、古墳時代から平安時代まで稼働していた最大規模 […]

2018/07/11  category:愛陶家的用語集
備前の水甕、水腐らぬ

なんとなく聞いたことがある、あるいは知っておくと会話が弾む、愛陶家が口にしがちな言葉を集める企画の4回目。これまた、愛陶家、華道家、さらには酒好きの中ではよく知られている言葉ですね。 「備前の水甕、水腐らぬ」 これは、古 […]

2018/07/06  category:窯見聞録
古代 (1)

「窯」見聞録の第5回目にしてようやく、窯をめぐる旅はいよいよ本編に突入します。日本における、本格的な窯の導入の話からです。 前回も書きましたが、土器という点では、日本はどこよりも古いですが、窯の発明による焼成という点では […]