やきもの展覧会
古代日本に触れる…「出雲と大和」

update:2020/01/28

今日のご案内は、東京国立博物館で現在絶賛公開中の特別展「出雲と大和」です。
 
…当サイトは「やきもの」に特化したサイトです。
ですから、古代日本に焦点を当てた本展を取り上げるのは、やや脱線と言われるかもしれませんが、非常に素晴らしい展覧会であるということ、そして日本文化を知る上でぜひ見ておきたい逸品が展示されますので、あえて取り上げることにしました。
 
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
2020年1月15日〜3月8日
東京国立博物館 平成館
https://izumo-yamato2020.jp/index.html
 
本展は、出雲大社はもちろん、日本各地から一級史料の宝物が集まっているということ。
 
たとえば、国宝の「七支刀」。奈良の石上神宮が所蔵しているもので、古墳時代(4世紀)の宝刀です。これだけでも感動ものでしょう。
 
さらに、国宝の銅鐸や銅剣、銅矛が多数、重要文化財の画文帯神獣鏡1面と三角縁神獣鏡33面。出雲大社が持つ宝物からは、国宝の「秋野鹿蒔絵手箱」(鎌倉時代)や、室町時代の大鎧で、六代将軍足利義教着用と伝わる重要文化財「赤糸威肩白鎧」なども。
 
そして、熱田神宮に伝わる重要文化財「日本書紀」も出品されます。
 
やきものもご紹介しましょう。
 
一番は、奈良県桜井市のメスリ山古墳で出土した重要文化財「円筒埴輪」。
世界最大サイズで、高さ約2.5mです。古墳時代(4世紀)に、このような巨大なものを、どのようにして焼き上げたのか、驚きを持って見るしかありません。
 
他にも、多数の埴輪や須恵器などの古墳時代のものや、弥生時代の土器なども出品。
なかなかまとまって見ることの少ない一級品揃いです。
 
日本書紀が編纂された養老4年(720年)から1300年を記念し、祭祀と政治を象徴する島根県(出雲)と奈良県(大和)が、東京国立博物館と共同で開催した展覧会です。
ぜひ、必見ですので、ぜひ、足を運んでみてください。