やきもの展覧会
造形のおもしろさを…「土と抽象」

update:2019/10/08

関東の窯業地、益子焼で知られる栃木県益子町にある「益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子」には、美術館の他、旧濱田庄司邸、益子国際交流館やサロンなどがあって、広い敷地内をゆったりと散策ができる施設です。
 
その中で、益子陶芸美術館は、地元の益子焼や益子の陶芸家作品だけでなく、海外の作家など、魅力的な企画展を開催することで、人気の美術館となっています。
 
今月からは、現代陶芸の抽象造形がテーマの展覧会が開催されます。
 
土と抽象 記憶が形に生まれるとき
会期:2019年10月13日〜2020年1月13日
会場:益子陶芸美術館
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
http://www.mashiko-museum.jp/museum/ex191013/index.html
 
現代陶芸には、「器」を追求する作家もいる一方、「造形」を追求する作家もいます。土という素材をいかに表現するか。アプローチの方法も作家によって様々であり、あくなき「美」の追求であり、縄文時代から続く日本の「やきもの」のもう一つの形が、抽象造形なのです。
 
本展では、井口大輔、泉田之也、黒川徹、五味謙二、戸田浩二、美崎光邦、三原研、宮澤章、ジェニファー・リーの9作家の表現に焦点を当てています。キーワードは「記憶」。
何を感じるか、ぜひ直接ご自身で見に行かれることをおすすめします。
 
さて、会期中には、本展でも出品しているジェニファー・リーが益子国際工芸交流館に来町し、アーティスト・イン・レジデンス事業に参加しています。作業を公開したり、ワークショップ、記念講演会なども開催されますので、合わせてチェックしてみるのも面白いでしょう。
 
ジェニファー・リー/Jennifer Lee(陶芸家・イギリス)
滞在期間:2019年10月6日〜11月17日
http://www.mashiko-museum.jp/residence/index.html
 
さらに会期中には陶器市も開催されます。
 
第104回 益子秋の陶器市
開催期間:2019年11月1日~11月5日
http://blog.mashiko-kankou.org/staff/?p=16308
 
陶器市中は美術館も休館しませんので、こちらと合わせての散策も良いでしょう。
 
ぜひ、秋の益子に足を運んでみてください。