update:2018/07/04
長く絶版にならずに定番となっているロングセラー、見逃せない新刊、あるいは、残念ながら絶版となっていても、評価が高い古本でも欲しい名著・・・・・・そんな本を紹介していきます。
1回目は、定番中の定番。
『やきもの辞典』 平凡社 増補版(2000年刊)
この辞典は、やきものを知りたいなら座右の書としてお勧めです。
実際、当サイト作成にあたっても、常に参考にさせていただいており、長年の愛読書。
本書は、50音順で約500項目のキーワードを網羅した陶磁器の総合的な辞典です。
もっと大きな辞典などもありますが、これは解説が簡潔であり、必要な項目に絞っていますので、常に手の届くところにおいて、気になったらすぐに調べるという使い方がとても便利。
備前焼のようなやきものの種類や技法、釉薬など、基本的なやきもの用語はもちろん、有名な陶芸家などの人名も掲載されています。
例えば、「加藤」という名だけで22名。瀬戸の陶工・陶芸家に多い名前ですよね。
さらに、カラー写真、年表、文化財目録、文献目録、古窯跡の地図など資料も充実。
展覧会に行った帰り(※註)、図録や写真集、他の陶芸関連の本を読んでいるときでも、いつも横に置いておきたい本。
じっくり読むというより、常に気になることがあったらめくる、というかんじで、ぜひ活用してください。
(2023年加筆修正)
※註:筆者はハードカバーの本を持ち歩きたいため、自分で電子化(自炊本)して、タブレットに入れて持ち歩いています。すごく便利です…最近、言葉をすぐ忘れるから。。。(2023年7月加筆)