滋賀県立陶芸の森

update:2018/07/18

陶芸専門美術館を紹介する第2弾。
・・・当面は、有名ドコロをせめていきますね。

さて、前回が関東圏だったので、今回は関西圏。

滋賀県立陶芸の森 陶芸館
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7(滋賀県陶芸の森内)

まずは、ロケーション。
滋賀県といえば、滋賀焼。関西では一家に一体と言われる「狸の置物」のやきものをつくっているところですね。
・・・ちなみに、本当に関西のお宅に基本、狸が置かれているかどうかは未確認。。。信楽の人たちがよくいっているので(からかわれているだけのような気もするが)、それくらい有名なものということで、理解しています。

信楽は、古い窯業地であり、歴史ある陶器まつりでは、多くの観光客が集まるところ。窯元も陶芸家もたくさんいます。
電車だと信楽高原鐵道の信楽駅を利用するため、本数が少なく、若干不便ですが、京都から車で行くと近いんですよね。道路事情にもよりますが、一時間は掛からないでしょう。
信楽の村は、里山の中という感じで、坂道が多く、しかもそれなりのエリアに広がっているので、徒歩での散策は結構大変。駅前周辺だけでも、ショッピングは楽しめますが、陶芸の森まで足を伸ばそうと思えば、駅からは20分(以上?)は掛かりますし、丘の上をぐんぐん登っていかなければなりませんので、ハイキングシューズで、それなりの覚悟がいりますね。
・・・正直言えば、車か、駅前で利用できるレンタサイクルがお勧めです。電動アシストがいいかも。

足を伸ばせば、国の史跡でもある「紫香楽宮(しがらきのみや)」まで。奈良時代の歴史ロマンも味わえます。

さて、駅から陶芸の森までの道々を、歩くと長いですが、窯元も点在。大きなところもたくさんあって、ショッピングやギャラリーをのぞきながらだと、なかなか辿り着けないほど盛りだくさん。

そして、陶芸の森へ。
ここは、やきものが点在する広い「公園」の中に、陶芸専門美術館である「陶芸館」、さらに、各社の製品を展示販売・カフェなども併設した「信楽産業展示館」、さらには国内外の陶芸家を招聘・滞在してる「アーティスト・イン・レジデンス」では、作家のワークショップなども開催。登り窯や穴窯もあって、実際に利用しての陶芸講座なども開催されます。

そして、陶芸館ではさまざまな展覧会を開催。信楽焼だけに止まらず、国際的な陶芸展を企画されることでも、知られています。

イベント開催や、気になる展覧会に合わせて、陶芸の森に行くなら、ゆっくり楽しむなら半日あっても足りないぐらい。

歴史ある信楽焼を、緑溢れる散策と共に、楽しんでください。

岡本太郎、信楽へ: 信楽焼の近代とその遺産



(2023年加筆修正)