国宝のやきもの (4)先史

update:2018/07/25

前回は「国宝のやきもの」として、近世の野々村仁清を紹介しましたが、今回はぐっと遡って、日本の先史時代。
1万年の縄文時代に、弥生、古墳時代(科学的には先史時代の終焉の定義は難しいので、便宜上とします)のやきもののうち、国宝に指定されている7点をご紹介します。
・・・有名な土器・土偶は数ありますが、国宝は7点しかないんですね。

国宝『火焰型土器』
十日町市博物館

国宝『土偶〈中空土偶〉』
函館市縄文文化交流センター

国宝『土偶〈縄文のビーナス〉』
茅野市尖石縄文考古館

国宝『土偶〈合掌土偶〉』
八戸市博物館

国宝『土偶〈仮面の女神〉』
茅野市尖石縄文考古館

国宝『土偶〈縄文の女神〉』
山形県最上郡舟形町

上記はすべて縄文時代。
残りは、現在は唯一国宝に指定されている埴輪。

国宝『埴輪〈挂甲の武人〉』
東京国立博物館

以上です。土器や土偶のようなプリミティブなアートって、難しいことを考えなくても、魅力を感じる人は多いはず。
おもわず、レプリカでも飾りたくなるほど。

なかなか常設されていないものばかりですが、ぜひコンプリートしてください。

月刊目の眼 2018年8月号 (日本列島 縄文アートめぐり)

縄文土器・土偶 (角川ソフィア文庫)


 
 
追記。。。
やきものの名品リストはこちらでまとめています。ぜひ参考に。

追記2。。。
ちなみに、今なら縄文時代の6点を一気に観ることができます。普段は常設されていないものもありますから、まさに必見。

特別展「縄文―1万年の美の鼓動」
http://jomon-kodo.jp/
東京国立博物館
7月3日(火)〜9月2日
※本展は全国への巡回はないようです。ぜひ東京で。