やきもの考

2018/07/20  category:窯見聞録
古代から中世へ

さあ、窯の話を続けましょう。まずは平安時代です。 前回に引き続き、穴窯によるやきものが作られ続けていましたが、変化が見られてきます。単純な自然斜面によるトンネル状の窯という構造は基本的に変わりませんが、どんどん需要が高ま […]

2018/07/13  category:窯見聞録
古代 (2)

では、前回に引き続き、古代の須恵器の窯の話。代表格である陶邑窯跡群について、発見されている構造などをみていきましょう。 大阪にある陶邑窯跡群は、1000基以上あったと推定され、古墳時代から平安時代まで稼働していた最大規模 […]

2018/07/06  category:窯見聞録
古代 (1)

「窯」見聞録の第5回目にしてようやく、窯をめぐる旅はいよいよ本編に突入します。日本における、本格的な窯の導入の話からです。 前回も書きましたが、土器という点では、日本はどこよりも古いですが、窯の発明による焼成という点では […]

2018/06/29  category:窯見聞録
原始 (脱線の中国編)

今回は、ちょっと脱線ですが、中国大陸の窯の話を軽く触れておきます。 前回書いたとおり、日本は現時点では世界で最も古くから土器が焼かれたとされています。しかも1万年以上と長い。しかしその間、窯の技術的な発見はあまりなかった […]

2018/06/22  category:窯見聞録
原始

前回まではやきもの・陶芸における「窯」の概要をざっくりと書いてみましたが、ここからは、その発展を追ってみたいと思います。 ご存じの方も多いと思いますが、改めて考えてみても、日本のやきものの歴史は本当に古い。それと比べると […]

2018/06/15  category:窯見聞録
窯を使う話

前回は、やきものを知る上で、窯の話が欠かせない理由を書きました。 では、今回はもう少しだけ踏み込んで、窯を使うということをイメージしてみましょう。 実は、重要なのは、どのように窯の中に「もの」を置くのか、なのです。 調理 […]

2018/06/08  category:窯見聞録
窯とは?

今日から新しい連載。「窯」について考えたいと思います。 まずは・・・なぜ「窯」を知ろうとするのか? ということから始めましょう。 いきなり、専門的な話題に飛ぶなと思われる方もいるかもしれません。しかし、「やきもの」は、炎 […]

2018/06/01  category:年表的やきもの考
近現代 (3)

前回の続き、時代は昭和になります。 日本が軍国主義の時代、やきものに関しては特筆すべき点がありません。特に、第二次大戦中は、やきものも軍事的なものを作らされたりした例も残されています。 そして、戦後、もののない時代から、 […]

2018/05/25  category:年表的やきもの考
近現代 (2)

ここまで、土器の時代から始まって、近代の始まりまでのやきものの歴史をざっくり流してきました。しかし、ここにきて年表的やきもの考の一つの分水嶺の話をします。それは、それまで「陶工」として、職人が作っていたやきものが、「陶芸 […]

2018/05/18  category:年表的やきもの考
近現代 (1)

年表的やきもの考も9回目。いよいよ近現代です。 ・・・専門家でもない筆者、特にどこの分野が得意という事ではありませんが、明治期はどちらかというと苦手の時代になります。なにしろ、資料が少ないのです。専門の研究者も少ないし、 […]